お金に対する不安、それは多くの人が抱えるものだと思います。最近僕の中にもそんな不安が出てきたので、果たしてなぜ「お金が欲しい」「お金がないと不安」だと思っているのか内観してみることにしました。
そもそもなんで自分はお金が欲しいんだろう?
以前こちらのブログにも書きましたが、自分はお金に対して以下の不安や怖れを抱いていて、それは自分の存在価値に対する自信の不足からきているものでした。
・稼ぐ力がないと、男として魅力が自分には不足しているように感じてしまう
・今抱えている借金を早く返済したい
・稼ぐ力のない男に女性は魅力を感じず、振り向いてくれないような気がして焦る
・稼ぐ力がないと女性を喜ばせてあげられないような気がしてしまう
・お金があると自分はすごい男なんだと自信が湧いてくる。逆にお金がないと、大したことない男だとそんな気がしてくる
こうした不安や怖れが自分の中にあるわけですが、「お金がないと女性に好きになってもらえない」というは真実ではありません。もちろん、稼ぐ力のある男性に女性が魅力を感じる、というのは事実だと思いますが、「稼ぐ力」というのは、女性に好きになってもらうための必要条件ではないはずです。
この不安や怖れはどんな体験からきているのか?
さて、自分の中にあるこれらの不安や怖れはどこから拾ったものなのかを考えてみたところ以下の内容が上がってきました。
女性から魅力的に見てもらえない、喜ばせられない→→「すごい」と言ってもらえない(ような気がする)。「すごい」と言ってもらえないことが悲しい。
→これは母さんから「すごいやーん」と言ってもらいたかった、子ども自体の体験からきているのではないか。子どもの頃、お母さんから「すごいやーん」と褒められるのがとっても嬉しかった。お母さんの喜ぶ顔が見たくて、言われる度にとっても嬉しくて、子供の頃は一生懸命何かを頑張ってきたように思う。
そして、逆に「すごい」と言われないことは、母さんを喜ばせられない、自分に価値がないからだ、魅力がないからだと勝手に思い混んできた。その時の心の癖が今でも残っていて、僕は他人から「すごい」と言われたくて頑張ってしまうのではないか。
そんな結論に至りました。
実際、母さんに「子育ての時に何か気をつけてた?」と聞くと、「たくさん褒めるようにしてた。母さんは子どもの時怒られてばかりでそれがすごく嫌だったから、子どもにはたくさん褒めてあげるようにしてた」という返事が返ってきたのでした。
さらに、子ども時代を思い出してみると、今でもそうですが、お母さんは「お父さんに稼いでもらわないといけないからね」とよく言っています。
この母の発言を聞いて、子どもながらに僕は「男は女性を養わないといけない」「男は稼がないといけない」そんなふうに考えるようになったのではないかと思うのです。
自分より稼いでいる女性に会うと自分が情けなく感じる
前々から感じていたのですが、自分より稼いでいる女性を目の前にすると、僕はなんだかすごく情けない気持ちになるというか、卑屈な気持ちになるところがあります。
この心の反応は、これまでまとめてきた体験を踏まえると納得がいきます。自分より稼いでいる女性に対しては、そんな女性からは、自分は「すごい」と言ってもらえない、喜ぶ顔が見られない、魅力を感じてもらえない、そんな風に心の奥で感じていたからこそ、卑屈な気持ちになっていたというわけです。
まとめ
今回の内観によって、「お金が欲しい」という欲求が「すごいと言われることで女性に喜んでもらいたい。そこには母親の笑顔が見たい、という子ども時代の体験が投影されている」ということがわかりました。
今僕が抱えているお金に対する怖れ、不安を手放すには以下の言葉を呟いてみるのがいいのかもしれません。他に最適な言葉があるかもしれませんが、今思いつくのは次の2つです。
・「すごい」って言われなくてもいい
・女性を笑顔にできなくてもいい
これらの言葉を言うのは、結構心理的に辛いものがあります。
そして、1年以上「俺はすごい、どうせ愛されてるし」と呟き続けてきた僕が、このタイミングで「すごいって言われなくてもいい」と言葉を発することがキー(心理的に抵抗がある言葉)になった、ということ自体にもなんだか感慨深さを感じます。
なぜなら、昔の自分だったら「うん、やっぱり僕はすごくないよね」と何の疑問も抱かなかったはずだからです。「俺はすごい、どうせ愛されてるし」と呟き続けたことによって内面がガラッと変わったことを実感しています。
今僕が抱えているお金に対する怖れ、不安を手放すことができたら、自分の存在価値に対する評価がグッと上がるので、自然と収入が上がる、なんていうことがきっと起きるんだと思います。