久々に友人と会うことになった時、「つまらない人だと思われそうで怖い」「なんだか自分がガッカリされそうで怖い」。そんな風に感じて、会うのが億劫になる人は意外に多いのかもしれません。
実際、僕も昔はそうでした。「今度会おうよ!」「今度飲みに行こうよ!」そんな誘いが来ても、実際会った時に自分はどう思われるんだろう、という怖れから「ごめん、その日は予定が入ってて....」と誘いを断ったりなんてことはしばしば。。
そしてもし行くことを決めても、「当日は何を話したらいいんだろう」「どう振舞ったらいいんだろう」「面白い話ができる自信ないけど大丈夫なのかな」と、そんな怖れがグワーと湧いてきて、すごく億劫な気分になるのです。
会う日までに質問したいことリストや話題リストを紙に書き出しておく、なんていう場当たり的な対処も僕の場合はやっていました。
けれど今はそうした怖れはほとんど(全く?)なく、本当に生きやすくなりました。昔と今の自分は全くの別人物だわ...と、ふと思ったので、今回はこうした対人の怖れがどこからきていて、どうすれば解消できるのかをお話ししていきます。
怖れの原因。それは何もできない、何もしないありのままの自分は好かれない、愛されないと思っていること
結論から言うと、この怖れは、自分という存在への自信の無さからきています。何かをしないと自分には価値がない、だから相手に評価される存在にならないといけない、相手を喜ばせないと自分には価値がない、そうした価値観から怖れが出てきているわけです。
言い換えれば、「何もできない、何もしないありのままの自分では好かれない、愛されない」と思い込んでいることが原因だということです。そこを起点として、他人から評価されるように立ち振る舞わなきゃいけない、素の自分ではダメなんだ、相手に喜んでもらわないとダメなんだ、と怖れが出てきてしまうということです。
そんなふうに思い込んでるのは自分だけ。自分は愛される存在である
先ほど、「何もできない、何もしないありのままの自分では好かれない、愛されない」と思い込んでいることが原因だ、と書きましたが、この「思い込んでいる」というのが重要なポイントです。思い込んでいるだけであって、本当は違うんです。
しかしそうはいっても、そんな風に思えない気持ちもすごくわかります。なぜなら実際僕もそうでしたから。でもそれは思い込みであって勘違いなんです。どれだけ「自分に価値がない」ということが真実のように思えても、それはあなたが勝手にそうしているだけです。
そもそも、あなたに会いたいと言ってくれてる友人は、単にあなたの顔が見たい、あなたと一緒に時間を過ごしたい、あなたと会話を楽しみたい、そう思っているだけです。そこに損得勘定はありません。
あなたと話すと得するから、あなたと話すといい情報が手に入るから、そんな風に近寄ってあなたに会いたいと言ってくる人とはそもそも友達になっていないですよね。友人はあなたという存在に魅力を感じているのですから、あなたは何もせずいるだけで価値があるんです。
話を聞くだけで相手は嬉しいんです。同じ時間を共有できるだけで嬉しいんです。
なので、友人から誘いが来て、自分の怖れから誘いを断ろうとしているときは、絶対に断らずに友人にあった方がいいです。怖いけど絶対に大丈夫です。あまり気乗りしないのか(これは断った方がいいです)、行きたいけど怖くて躊躇しているのか(これはGOサインです)、内面を見ましょう。
どうすれば怖れを解消できるか?
「自分には価値が無い」という思い込みを起点として、対人関係の怖れが出てくることをここまでお話ししてきました。もう少し細かくいうと、対人関係のみならず、熱心に努力したり、頑張ったり、そうしたことも全部この「自分には価値がない」という思い込みが原因になっているのですが、今回のテーマとはまた逸れるので今回は細かく触れません。
ここまでお話ししてきたような怖れを解消するには、「自分が素晴らしい存在だ」ということに気づく必要があります。自分は存在するだけで価値があるんだと知る必要があるんです。
そしてそれを実感するための一番の方法は、「私は素晴らしい」と毎日呟き続けることです。
そんなことで変わるの?そんなんで変わったら苦労しないわ。という声が聞こえてきそうですが、変わります。断言します。
けれど、呟き始めた時は、「私は素晴らしい」なんて思えませんから、違和感がたくさん出てきます。モヤモヤします。怒りが出てくることもあるでしょう。惨めな気持ちが出てくることもあるかもしれません。それでもひたすら毎日毎日呟くことが大事です。
すると不思議なことに、自然と心境が変わってくるんです。
毎日言い続けていると、
私は素晴らしい(違和感だらけ。腹が立つ。惨めな気分になる)
↓
私は素晴らしい(こんなんじゃどうせ変わんないよ、と思って渋々言い続ける)
↓
私は素晴らしい(耳が慣れてきてなんとも思わなくなる)
↓
私は素晴らしい(なんか最近落ち込むことがなくなった。なんか調子がいい)
↓
私は素晴らしい(私にも意外にいいところがあるのかもしれない)
↓
私は素晴らしい(私にも結構いいところがあるんだ)
↓
私は素晴らしい(以外に私は素晴らしいかもしれない)
↓
私は素晴らしい(私って素晴らしいのかも)
↓
私は素晴らしい(私って素晴らしいじゃん)
↓
私は素晴らしい(言わなくてもわかってる。もう知ってる)
↓
(私は素晴らしい。いつの間にか呟くのも忘れてる)
言い続けていると、こんな風に少しずつ変わってきます。
自信を持つために根拠や頑張りは一切いらない
ただ、注意しなければいけないことがあります。
「私は素晴らしい」と言い続けていると、途中「何が素晴らしいんだよ。素晴らしいことなんて何もないじゃないか!!!」と思考が絶対に騒ぎ立ててきますが、そうした声に一切耳を傾けてはいけません。
「自分が素晴らしい」ことに対して根拠なんて一切いらないのです。「私は素晴らしい」ということにしてしまうのです。自分には何もしなくても、何もできなくても価値がある、素晴らしい、ということにしてしまう。気づいていないだけで、実際そうなのだから。
もし根拠が欲しいのなら、後から自然と根拠が出てくるので楽しみにしててください。ただ、根拠が必要な自信なんて非常に脆いです。他人と比較したり起きた出来事によって根拠なんて簡単に崩れます。
一方で根拠のない自信は最強です。崩れようがありませんから。自信を持つことに根拠なんていりません。
まとめ
さて、今回は対人の怖れがどこからきていて、どうすれば解消できるのかをお話ししてきました。ポイントとしては、
・「自分には価値が無い」という怖れが根本原因である
・「自分には価値が無い」というのはどれだけ事実のように思えても自分が勝手にそう思い込んでいるだけである
・「私は素晴らしい」と言い続けることで、自分の内面が徐々に変化する
・「私は素晴らしい」と知るために根拠は一切いらない
ということでした。今回ご紹介した内容は全て僕の体験談です。自分は価値が無い存在だ、そう思い込んでいた僕は、「私は素晴らしい」と呟き続けることで人生がガラッと変わりました。過去の自分と同じように、人生に絶望を感じていたり、生きづらさを感じている誰かの役に立てばとっても嬉しいです。