僕の師匠は凄腕ヒーラー

自信を持てなかった僕に多大な変化をもたらした凄腕ヒーラーからの最高の教えと個人的な気づきを共有します

潜在意識、思考が現実化するカラクリ。内面と向き合い号泣した話

人間誰しもその人固有の思考の癖を持っているもので、それが生きづらさの原因となっているかもしれません。「潜在意識で思っていることが現実化する」というのはよく聞きますが、実際それは正しいようです。

 

時に「まさか有り得ない」「誰がそんな現実を望むものか」そんな風に自分が思いも寄らなかったことが自分の潜在意識の中に入っていることが原因で、現実がうまくいかなかったり、辛くしんどい現実を招いています。

 

今回は僕が実体験した、自分の中に潜んでいた思いも寄らぬ潜在意識を発見した話、そして潜在意識で思っていることが現実化する背景、というテーマでの話を紹介します。

 

きっかけは異常に心が拒否反応を示したお客様訪問の依頼

 

まず、僕が自分の潜在意識に気づいたきっかけは次の些細な日常の出来事でした。僕は大阪のAI会社で営業職として働いているのですが、上司から次のように命じられたのです。

 

「某コンサルティング会社と一緒に新規のお客様の元に打ち合わせに一人で行ってきて」

 

何も怖がることはありません。ただお客様の元へ訪問にいくだけですから。

 

しかし僕はその指示を聞いて不安で不安でたまりませんでした。実際、このことが億劫で嫌すぎた僕は、その話が出てきたWeb会議が終わった途端、自宅の床に突っ伏して「もう嫌、なんでこんなに嫌なことばっかりしなきゃいけないの」と泣きたくなるほど落ち込みました(在宅ワーク中でした)。

 

僕には心穏やかに生きる方法を教えてくれる尊敬する師匠がいるのですが、あまりにも不安でたまらなかった僕は、自分の置かれている状況を師匠に相談したところ、次のようにアドバイスが返ってきました。

 

師匠:「漠然と不安に思ってることは現実化してしまうから、こうなるんじゃないかって思ってることを全部書き出したらいいよ。漠然とした不安はごまかそうとしてもいつまでも襲ってくるから、怖い気持ちを真正面から見るといい。何がそんな不安で怖いと思ってるのか、どんなことが起きると思ってるのかを明確にまずする頃が大事だからやってください」

 

自分の不安と心配事を紙に書き出してみたら衝撃的なことが発覚した

 

そしてその夜、早速僕は自分の中にあった不安、心配事を全てノートに書き出してみました。次の内容は実際僕が紙に書き出した内容を清書して記したものです

 

書き出しの内容

・何を質問されてもうまく答えられず、そんな姿を見たお客様とコンサルから「こいつに何を聞いてもダメだ」と思われそうで怖い

・なんで「こいつがきたんだ」とコンサルから思われそうで怖い

・コンサルとどんな会話をしていいのかわからない

・お客様のもとに行っても何も価値提供をできずに終わりそうで怖い

・僕の言動を見たコンサルから「むぎさん(僕)を担当から外してください」と僕の上司に電話でクレームを入れそうで怖い

・お客様やコンサル会社から「むぎさん(僕)は頼り甲斐がない」と思われそうで怖い

・頑張って一生懸命やってもできなくて、それで自分が無能だと思うようになりそうでそれが怖いし辛い

・頑張ってもできないしどうせ失敗するから、それで自分に能力がないと実感するのが怖い。またそんな体験をして自分の無能さを突きつけられたくないし、それが起こるのが怖い

 

とどんどん書き出していったわけですが、この書き出しが終わった時僕は直感的にあることに気付きました。それは、僕の心の根底には

 

自分は頑張っても最後はどうせできないし結果が出ない

 

という考えが入っていることに確信を得るような直感を得たのです。これは僕自身全く気づいていなかった内面が出てきた瞬間であり、あまりにも衝撃的でした。

 

自分が一生懸命努力して、訪問して頑張っても結果が出せない、社外の人から頼りないと思われて「やっぱり僕はできないんだ、無能な人間なんだ」という現実を直視させられるのが怖い、と僕自身が不安になってるということに初めて気づいたのでした。


自分が潜在意識で思い続けていたこの気持ちに気づいたとき、僕は涙が止まらなくなりました。自分が惨めで辛くて自分という人間が悲しくなり、そんな気持ちが湧いてきてしまったのでした。僕自身が自分のことをこんな風に思ってるなんてことも自覚できていませんでしたし、こんなにたくさん泣いたのは久しぶりでした。

 

しかし、冷静になった気持ちで過去を振り返ってみると、野球、受験、剣道、仕事、これまで僕が必死に取り組んできたことはほぼ全てについて結果が出なかったので、そうした過去の体験の積み重ねから、そんな風に自分のこと思いこんでしまっても仕方ないな、と投げやりに思ってしまう自分もいました。

 

自分の潜在意識が作られた原体験を見つける

 

さらに思い返してみると、僕がこのように思うようになった原点は中学2年生だった14才の冬に遡ります。おそらくこの体験を僕が引きずってるんだろうな、という予想はこれまでもあったのですが、今回の体験を通じてその予想が「確信」へと変わりました。

 

当時僕は野球部に所属しており、バットを振ってもボールに当たらない、エラーを連発する状況だったために「三振王」とか「下手くそ」と一部の友達から言われて笑われていました。悔しくて毎日素振りや一人グランドに行って練習し続けたのですが一向に上手くならず、そんな僕に対して周りから「なんでそんなに努力してもできないの?」「お前何をやってもダメだな」そういう辛い言葉が飛んできたのでした。

 

努力しても努力しても成果が実らない、周りの子のようにできない、そんな現実はどうしようもなく辛いものです。そんな現実を突きつけられ、周りの言葉に影響された結果、「僕は努力してもできない、無能な価値のない人間なんだ」そう思い込みました。

 

自分という人間の存在が悲しくて悲しくて、夜の素振りが終わった後には毎晩一人隠れて泣きじゃくっていました。この原体験は、僕に「自分は頑張っても最後はどうせ結果が出ない、できない」という卑屈な精神を潜在意識に植え付けていたのでした。

 

さらにこうした原体験に加えて、新卒入社した会社ではパワハラや社内いじめにあって散々罵声を浴びせられました。努力しても努力しても死に物狂いで頑張っても成果が出ない。周りの社員から怒鳴られる、罵倒される、虫ケラのように扱われる。。。4年半どんなに辛くても何があっても、全部自分が悪いだと思うことしかできなくて、僕は我慢し続けました。

 

こうした体験を積み重ねてきた結果、僕は単なるお客様訪問に対しても「どうせ努力しても失敗する」「また罵声されるんじゃないかと思って怖い」そんな風に不安で不安でたまらなくなってしまった、というわけです。

 

潜在意識を変える方法は?どうしていけばいいのか?

 

さて、ここまでは自分が抱える潜在意識に気づいた話をしてきたのですが、ここからどうしていけば良いか、どう状況を改善していけば良いのかわからなかったので、この僕の内面に起こった出来事を師匠に全て打ち明けてアドバイスを求めたところ、師匠から次のようにアドバイスが返ってきました。

 

師匠:自分の不安や恐怖の原点がわかったら次は癒していく作業に入っていこう。原点を見つけたのはすごいことだよ!おめでとう!私もたくさん泣いて今があるし、振り返ってみると「自分はこんなことを思ってたんだ」って気づいてびっくりしたことがたくさんあったよ。

 

師匠:あなたの中には「努力してもどうせ結果が出ない、できない」っていう思いが潜在意識に入ってるから、そのあなたの中での方程式(絶対的なルール)を崩したくなくて、無自覚に何をしても絶対最後に「努力してもどうせ結果がでない、できない」っていう答えに導きたかったんだよ

 

師匠:つまり、今まであなたはとても苦しみ続けてきたけど、その方程式を証明するために、そうなるように今まで全部自分で仕組んできたってわけ。まずそのことを理解すること。

 

師匠:そして次に、「なんでそう思ってしまうようになったのか」という原因を探ること。必ず、その価値観を持つこと、信じることであなたが得していることがあるよ

 

師匠:信じることで守りたいものが必ずあなたの中にあるし、それはあなた自身にしかわからないから、あなた自身が何を方程式としていて絶対に崩したくないと思っているのか、そこを見ていくのが大事。「努力してもどうせ結果がでない、できない」なんていう価値観を持つことで得することが本当にあるなんて信じられないかもしれないけど、それは必ず本当にある。

 

師匠:なぜなら、あなたが得をしなかったならその考え方を持たないからね。その価値観を持ってることで例えば、「自分を守る盾に使っている」か、「絶対に自分にとって良いと思ってる何かがある」から持ってるんだし、今も手放せていないんだよ。手放せたら楽になるのに。

 

師匠:ちなみに、得してるっていうのは無意識レベル、防衛本能レベルであって決して意識はしていない。でもちゃんとカラクリを見ていったら必ず得していることがあるからね。例えどんなに不幸に見えて、本人が「そんな考えを持つはずがない」と言ったとしても、必ず得してることがそこにはある。

 

師匠:例えば、子供が病弱で、本人は元気になりたいのになれない。それは病弱でいることで親の関心をひける、という得をするとかね。本人は全くそれに気づいてないんだけど、無意識で健康になることを拒否してるんだよ。他にはダメンズばかりと付き合ってしまう女性はダメンズと付き合って、ダメンズの世話をやいたり貢献することで自分の価値を実感できるとかね。信じられないって思うけど、本人にはちゃんと得られるものがあるんだよ。

 

師匠:DV受けてた人が次付き合った人からもDV受けるとかもそうだよ。この場合は、「自分に価値がない」と思ってる状態でDVを受けたら、その潜在に入ってる方程式(絶対的なルール)をマルにしてくれるよね。その人が、「こんな私だからこんな扱いされて当然だって」みたいに。方程式を否定されずにマルにしてくれる、という意味でちゃんと得してるんだよ。

 

師匠:もしも自分が大事にされてしまったら、自分が持っていたい方程式を崩されてしまうからそんなことは絶対に自分が許可しないよ。「私は幸せになってはいけないしどうせ愛されてない」そんな風に罪悪感をいっぱい抱えている人は、絶対に自分を不幸にしてくれる人を選ぶものなんだよ。

 

師匠:外から見たらどんなに不幸に見えても、本人にとっては自分が信じていたい方程式をマルにくれる存在だから、その人にとっては当然その不幸にしてくれる存在が必要ってわけ。「やっぱり私は愛されない」「だからダメなんだ」って一生言っていたいんだからね。

 

師匠:こうしたケースに共通しているのは、どれも真実じゃないのに、真実だと思い込んだんだよ。そしてそれが真実であると思うために、その考え価値観が正しい答えになるように、現実化させていって、「ほら、やっぱりそうなんだよ」って思ってますますその考え価値観が強化されていく

 

師匠:ここまでいろんな例をあげてきたけど、わかって欲しいのは、生まれた時には誰しも一切そんな方程式、考え方は持っていなくて、後から心の中に植え付けられたものだということ。あなたの場合は、野球をするまでは「自分は頑張ってもできない」なんていう風に思い込む体験はなかったんだからね。

 

師匠:結局は、みんな「自分が自分でどう定義づけてるか」だけなんだよ。その通りの辻褄合わせのために出来事を起こしてるだけ。そうして「やっぱりそうなんだ」って自分で正解になるようにわざわざ選んでおいて、そして「やっぱりそうなんだよ」って言いたいだけなんだよ。いかに不幸ごっこをやってるか。。

 

師匠:本当はいくらでも違う出来事を起こせるのに、それだと自分が信じていたい価値観、方程式が崩れてしまうから本人にとっては困るわけだね。そういう現実が起こってはいけないというわけ。

 

師匠:あなたの場合は「努力しても結果が出ない、できない」って思ってるから、もしも努力して結果が出てしまったら方程式が崩れるからダメってわけ。めちゃくちゃ褒められて「俺やればできるじゃん!」ってなったら自分が困るってわけだね。

 

師匠:例え本人にとってどんな不幸な方程式だとしても、本人がそれを信じて手放したくないって思ってるうちは、その答えと違う現実がきたら困るんだよ。その方程式が真実であると思いたいからこそ、それを強化する。やっぱりそうだよね、と思える出来事しか起こってもらわないと困るってわけ。

 

師匠:だから何回も言うけど、わざと無意識レベルで自分が持つ方程式の答えに最後になるような出来事を選んで現実に起こさせているということなんだ

 

師匠:一方で、その方程式は顕在意識で見ると「なんでこんなこと信じてるんだろう」と思ったり、明らかに不幸になるとかおかしいと思えるような方程式でも、過去の自分にとっては強烈な出来事でそれが真実であると思ってしまったから、それを変えたくないわけだよ。変えたら不都合が生じるからね。

 

師匠:思い込みを変えて起こる不都合というのは、脳の仕組みのことを言ってて、脳は辻褄が合わないこと、矛盾を嫌うっていう性質がある。だから脳は方程式を正当化しようとするってわけ。このページは知覚の話だけど、脳が真実ではなくていかに思い込みを優先しようとするかっていうのがわかりやすく説明されてるよ。

 

師匠:自分が真実と思ってることは実は全然真実じゃない。だからあなたが「努力しても結果が出せない、能力がない」と思ってることも全部嘘で勝手な思い込みなんだよ。真実は違う。でもみんな勝手な思い込みを真実だと思いたくて、そして自分自身に思い込ませたくて、出来事を自ら起こしてるんだよ。

 

と、こんな風に自分の内面との向き合い方、潜在意識が現実を引き寄せるカラクリについて、師匠からアドバイスをもらったのでした。

 

話を聞いている途中、僕は何度も感情が動いたのですが、それはやっぱり自分がこれまで辛かった体験を自分自身で望んで引き寄せた、現実化させたということが心底受け入れ難かったからです...汗

 

自ら望んで不幸になるなんてあり得ないですよね 泣

しかし、実際はこんなあり得ないことを自分がしてしまっているのが真実であるようなのです。

 

 まとめ

 

さて、今回は自分の中に潜んでいた思いも寄らぬ潜在意識を発見した話、そして潜在意識が現実化するカラクリ、というテーマで話をまとめてきました。振り返ってみると、

 

  • 自分の不安や恐怖の原点を見つけることが大事
  • 人は潜在意識にある方程式(絶対的なルール)を崩したくなくて、それを証明しようとして無自覚に何をしても必ず最後に方程式通りの現実を導いている
  • 固有の方程式を持つことで必ず人は得をしている
  • 自身が何を方程式としていて絶対に崩したくないと思っているのかを見ていくべし

 

ということでした。自分の内面と向き合うのは非常に辛いもので何度も何度も涙を流す場面に遭遇することは間違いありません。もちろん、必ずしも向き合わないといけない、というものではありませんが、自分の内面と向き合うことなしにして、心穏やかな平穏の日々を手に入れることは困難です。

 

自分がどんな方程式を持っていて、それはどこからもらってきたものなのかをはっきりと自覚し、その原体験としっかりと向き合い癒すことで、一層心穏やかな楽しい毎日が手に入ります。どれだけ辛くても自分の内面と向き合う、その時は辛いけれどそしたら一気に楽になる、、、心の御稽古は生きている限りずっと続いていくのだと思います。