自分は生まれつき前向きだ、後ろ向きだ、そんなふうにそんなふうに自分は本来〇〇な性格だと思うのはごく自然なことかもしれません。しかし考えてみれば、生まれた時から卑屈な性格や、ネガティブな性格の赤ちゃんが存在しないので、 自分の性格は後天的に身に付けたものになります。
これは非常に重要な事実ですが、自分の思考や価値観は親から引き継いだものであり、本来自分が持っていたものでは無いようです。
豊かに生きるためのアドバイスを日々くれている師匠に言われてこの事実について知ったのですが、それを受け入れ、納得するまでには至っていませんでした。しかし昨晩、母親と話をしていてこれが事実だと認識せざるを得ない出来事があったので今回はその話を紹介していきます。
自分が持っている価値観
僕が持っている価値観は、結論から言うと「若干卑屈で後ろ向き」なものです。数ヶ月前に気付いたのですが、僕は「大変」という口癖があり、何か想定外の事が起こるたびに「大変だ、まじか。。。」とつぶやいてはテンパります...汗
この口癖は特に仕事で多く出てくるのですが、人生全般に対しても「大変だ、うまくいかない」そうした悲観的な見方をしている面があり、潜在意識には「努力しても結局できない」そんな考えが入っているようなのです(自分の内面と向き合い続けることによって気づいた)。最近はこの価値観、考え方も徐々に外れてきたのですが、 まだまだ僕の中に残っている事は確かです。
親の使う言葉に注目してみたら驚愕の事実が判明した
そして 以前、師匠から
「親の使っている言葉をよく観察してみると良い。そうすると親から価値観や考え方を受け継いでいることがよくわかるよ。あなたが元々持っていたものではないことがわかるよ」
と言われていたので、 親と会うたびに注意深く親の言葉に耳を傾けていました。
この取り組みを始めたはじめの頃は、正直なところあんまりぴんとこないなぁ、と言う感じで、実家に帰るたびに親の言葉を観察し、そのたびにメモすることを続けていました。「ほんとに親から受け継いだ価値観なのかなぁ」と若干疑問に思う気持ちもあったのですが、いよいよそうも言っていられないことが起こったのです。
具体的には母親が次のように言葉を度々使っていたのでした。
「たいへんやね、男の人はたいへんやね。家庭をやしなっていかなあかんで」
「どんな仕事も大変やてー。簡単にはお金はもらえんてー。もらえんやろ。どんな仕事でもいい加減ではもらえんよ」
「なんでもうまいようにいかんね」
「お母さんもたわけやね」
「あかんてお母さんも常識外れするもんであかんて」
これらは実際に僕がメモした母親が使った言葉です。驚いたことに、僕が持っている価値観と、母親が走っている言葉は強烈に結びついていることを認めざるをえませんでした。
自分に対する自己肯定感が低いこと、何かが起こるたびに自己否定をすること、お金は苦労しないと稼げないと思っていること、、、全て母親が使う言葉とリンクしていたのでした。このように母親の言葉を観察していたことによって、自分が母親から価値観を引き継いでしまっているというのは僕の中で確定事項になりました。
師匠から聞いたのですが、子供は当然のことながら親を見て育ちます。ある出来事が起こったときに親がどういうリアクションするのか、どういう反応するのか、どういう言葉を発するのか、そうした親の姿を見て子供は学んでいきます。その結果僕も母親と同じように考え、同じような言葉を使ってしまうようになったと言うカラクリだったんです。
いらないものはどんどん捨てていく
師匠は、こうした親から価値観を引き継いでしまっていることを卑屈に考える必要はないと言います。なぜなら本来自分が欲しくて持っていたものではない、単に親からもらってしまったものであるから、簡単に捨てられるはずだと言うのです。
本来もともと自分が持っていたものは捨てることが難しいけれど、欲しくてもらったものではないから捨てるのは難しくないことですね。 だからこそ親の言葉を観察し、どういう価値観を自分がもらいそれを持ち続けているのかを自覚することによって、自分が欲しいものなら持ち続け、いらないものなら捨ててしまえばいいというわけです。
まとめ
ここまでのポイントを振り返ります。
- 自分の思考や価値観は親からもらったものであり、本来の自分のものではない
- 親からどんな価値観をもらったのかは親の使う言葉を観察してみることでわかる
- 自分がいらないと思う価値観はどんどん捨てていけば良い
今回の体験を通じて、自分が親から様々な価値観を引き継いでいることを自覚できたので、これからは不要なものはどんどん手放していきたいです。今回のように自分が親からもらったものであると自覚できれば、後は「持ち続けたいか?手放したいか?」を決めるだけだと思います。